一 水 一 会

水流るる音を聴きながら
珈琲と余白を味わう。

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一杯の湧水珈琲から広がる景色

目の前にある縁へと心を寄せるたびに
すべてが一期一会なんだな、と思う。
 
 
一水一会で淹れる湧水珈琲も
まさに、一期一会。
 
 
珈琲を淹れるまえに
その日お越しくださる皆さんと
少しばかりの会話をする。
 
いま、どんな気持ちか
どんなことを感じているか
 
そんな何気ない会話から
皆さんの心模様や空気感を感じて
 
その日使う道具や
湯の温度、珈琲の淹れ方を選ぶ。
 
そうした流れを経て
一杯の珈琲を淹れさせていただく。
 
そんな一杯の珈琲ができるまでの時間が
わたしは、とても好き。

 
 
珈琲豆を挽いて
湯を注ぎながら広がる香りや音色
 
ゆらゆらと気持ちよく踊る
湯気のうつろい
 
そんな瞬間瞬間の景色を
皆さんと一緒に感じあうひととき…
 
 
それはほんの数分間のできごと。
 
けれどそこに心を寄せていると
自然と、流れ落ちていくものがある。
 
言葉に表現しきれないものが
自分の内から、湧き上がってくる。
 
そっと、余白ができる。
 
 
その余白は、余韻として
それぞれの日常へ戻ってからも残る
 
そして、またここから
新しい物語が紡がれていく。
 
 
 
一水一会のひとときが
一杯の湧水珈琲が
こんな景色と出会わせてくれる
 
そんな一雫になれたら
というささやかな願いを込めて🌿

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